これ読んでみた ~ビジネスの成功はデザインだ~
- homepage-ibaraki
- 2016年9月30日
- 読了時間: 2分
私達の身の回りはデザインされたものであふれています。
ペンひとつ買うにしても「100均で買えば安いけれども、デザインがダサいからちょっと高いけれど○○で買おうかな」と悩みます。同じ機能のものが二つ並んでいたら、値段の安いほうを買うか、少し高いけれどデザイン性の良いものを買うか悩み、私の場合7割くらいでデザイン性の高い方に軍配があがります。考えてみると私は消費生活の中でだいぶデザインに左右されているんだなと思います。 この本の著者は経営コンサルタントの神田昌典さんと、最近テレビなどでもコメンテーターとして活躍されている出版・広告ディレクターの湯山玲子さんです。湯山さんは企業イメージをつくりあげるクリエイティブディレクター(カルチャー紙「SWITCH」など)、一方神田さんは「売り上げを伸ばすためにはイメージ広告をやってもムダ」とし、ベタなキャッチコピーで数千社を指導してきたマーケッターです。 異なる分野で活躍しつづけてきた二人はやがて同じ結論に到達しました。
「デザインを考えなければもはやビジネスは成り立たない時代が来ている」
こうして二人の貴重な経験をもとにこの本が生まれることとなりました。 本書には、ユニクロや無印良品、ビレッジヴァンガードなど今人気の企業を例に挙げて、デザインやブランディングの重要性が書かれています。そしてインターネット全盛期の今、旧来のマーケティング手法が通用しなくなってきたことや、現状をどのように乗り越えていくか、その方法などが説明され、非常興味深く読むことが出来ました。
「企業のトップとなる人はこれからはデザインを勉強しなくてはだめだ」とお二人は語ります。 若干地方のブランディングとはかけはなれた感じもありますが、「デザイン」や「マーケティング」というワードに関心がある人には、参考になることも多い一冊なのではないでしょうか。