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世界遺産平泉で見つけたちょっと気のきいたデザインのおはなし

  • K
  • 2017年9月29日
  • 読了時間: 3分

歴史の中でどの時代が好き?と聞かれたら平安末期の源平争乱期と答えます。

こんにちは。WebデザイナーKです。

「夏草や 兵どもが 夢の跡」

義経が最期を迎えたと言う高館の跡に立ち、ゆったり流れる北上川と雄大な束稲山の景色を眺め、松尾芭蕉の想いに触れるとこみ上げてくるものがあります。

ほんとにいい景色。

平安末期に独自の文化を築き上げた奥州藤原氏。その地が平泉。2011年に世界遺産に登録されたことでも知られていますね。本当に素晴らしいところです。何度訪れても、感動を新たにするそんな場所です。

きょうは1年ぶりに訪れてふと感じたことを、つれづれなるままに書いてみようと思います。

中尊寺の案内板にはっとした

国宝建築第1号の金色堂がある「中尊寺」。奥州藤原氏初代清衡公が、戦乱で命を落とした人々を弔い、また極楽往生を求めて建立したと言われています。境内には、数々の寺院や神社、文化財、施設があり、ゆっくり見ていると時間が経つのがあっという間です。

その境内にある案内板。

よくある形式ではあるのですが、このピクトグラム(イラスト)がすごくよく出来ているなぁと思ったのです。それぞれの建物の特徴がしっかりと表されていながら、それでいて簡素化されています。これってすごく難しいことだと思うんです。簡素化しすぎるとわかりにくくなり、きちんと表現しようとすると細かくなってしまう。その絶妙なバランスが「すごい!」といまさらながら思ったわけです。月見坂のピクトグラムなんか、あの急坂(本当にきついんです)を見事に表しています。

建物の特長は初めて訪れた方にはわかりにくいかもしれませんが、2度目、3度目と訪れた人なら、きっとこのよさがわかると思います。ある意味、リピーターへの「遊びごころ」なのかなとさえ思いました。

由緒ある寺院の楽しいおもてなし

もうひとつ。

中尊寺の南にある庭園が大変美しいお寺「毛越寺(もうつうじと呼びます)」。こちらは中尊寺と同じ年に建てられたものの焼失し、2代基衡公、3代秀衡公が再興された寺院。世界遺産の構成資産のひとつです。

ここにあったのがなんと!

写真撮影用のボードです。吹き出しになっていて、かわいいお坊さんのイラストと、さまざまなセリフが書かれています。英語の他、地元の方言などもあり、とても美しいお庭をバックに、おもしろ写真が撮れるという趣向です。

みなさん興味は持ってご覧になるものの、なかなかやる方が現れない…。そこで、早速使ってみると、それを見ていた方が使い、さらに次々と使う方が現れ、撮影会みたいな雰囲気に。いい思い出を作ってもらうためのちょっとした「おもてなし」というところでしょうか。「体験をデザインする」ということは、このようなことなのかもしれません。

ここで撮った写真がSNSにUPされれば、おそらく「#毛越寺」とハッシュタグが付き、いい場所というように拡散していきそうですね。

最後に美しいお庭の写真でお別れです。最後までお読みいただきありがとうございました。

ねっ。キレイでしょう。

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