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【 フォントのはなし 】文字ひとつで印象が変わる!JRの「駅名標」をくらべてみました

  • K
  • 2018年3月28日
  • 読了時間: 3分

こういうお仕事をする前から、実はフォント萌えでした。

街なかの看板や映画のクレジット、商品パッケージ、プロスポーツチームのロゴなどなど。この文字かっこいいなぁとか、この文字かわいいなぁとか思いながら、ニヤニヤしたりしなかったり。PCがなかったころは、トレーシングペーパーでなぞっては「いいねぇ」なんてこともしていました。

文字ひとつで印象がガラっと変わる。キリっとしたり、ゆるくなったり、控えめになったり、出しゃばったり。その空間の印象さえも左右してしまうくらいのチカラがあったりします。ブランドなどがそうですね。

というわけで、街なかでみかけるフォントについて、いろいろ書き綴ってみようかと思います。今回のテーマは「駅名標」です。

スタンダード感のあるJR東日本

こちらが駅名標。プラットホームでここがどこの駅かを示す看板のこと。おなじみ水戸駅でございます。

緑のラインはJR東日本のコーポレートカラー、水戸駅を示す中央の四角形は常磐線を表すブルー(山手線は黄緑、中央・総武線は黄色というように路線で変わります)。フォントは日本語表記が「新ゴB」、英語表記が「Helvetica」。JR東日本は、日本の首都東京を管轄することもあって、スタンダードな印象を受けるチョイスになったのでしょうか。見やすいのですが、ちょっと事務的な感じもします(※ 個人の感想です)。私鉄や地下鉄などは個性的なものもあるので、余計にそう感じてしまうのかもしれません。

そう、駅名標は鉄道会社によってさまざまあるんです。

「撮り鉄」「乗り鉄」など鉄道マニアのジャンルには「文字鉄」というのもあるとのこと。駅名標をはじめ、方向幕やヘッドマーク、最近では電光掲示板など、鉄道にまつわるいろいろな文字を愛でるのだそうです。その気持ち、なんかわかります。

さてさて、ほかのJRはどうなのでしょうか。

おんなじなのに印象が違うJR西日本

JR西日本

こちら京都の花園駅。山陰本線で京都駅を出て4つ目の駅。これからの時期は桜で有名な仁和寺、広大な妙心寺の最寄り駅です。

フォントは日本語表記がJR東日本と同じ「新ゴB」で、英語表記が「Helvetica」。あれっ!? JR東日本と同じ。なのに、印象が違う感じがしませんか?「花園」の文字は「水戸」より太く、強く見えます。自己主張強めなのに、でもどことなくやわらかい。言ってみれば、人情味のあるおじちゃんおばちゃんのような感じ。おそらく、文字の比率、看板のサイズ感、前の駅と次の駅がひらがな表記になっていることあたりが要因だと思います。ちなみに、JR西日本の新しい駅名標の英語表記は、海外の交通機関でもよくつかわれている「Frutiger」になっているそうです。

ゆるキャラ的存在のJR東海

新横浜駅。JR東日本、JR西日本とはだいぶ印象が変わりますね。ちょっとレトロでゆるい感じ。かわいらしくもある。でも嫌いじゃないです。というか、むしろ好き。新幹線という特別なシーンで見ることが多い、という文脈的な要素もありますが、この独特な雰囲気は「移動」というよりは「旅」のためにあるという交通のひとつの側面を感じさせてくれます。

日本語表記に使われているのは、国鉄時代を踏襲した「スミ丸ゴシック」。なるほど、どうりでという感じです。英語表記は「Frutiger」。「Frutiger」もちょっとかわいらしいところがありますからね。JR東海の駅名標はファンも多いようです。

同じ駅名標でも、並べて比べてみると印象の違いがよくわかります。あなたの好みはどの駅名標ですか?

【 おことわり 】

JR北海道・JR四国・JR九州管内では、小生まだ列車に乗ったことがまだないため、

今回はJR東日本・JR東海・JR西日本の3つでくらべてみました。ご了承ください。

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